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(3)

「もういい! 蓮夜のばかかぁぁー!」


レイが、ギッタンバッタンにした蓮夜に
吐き捨てると、半壊したテラスを後にした。


ギッタンバッタンにされた蓮夜は、倒れていた


「はー……レイのばか力」


「まったく蓮夜も、食えん男だな」


とレイではない、低い声がする。


蓮夜は、声がした方向を見ると
そこには小さく可愛らしい、白い犬がたっていた。

「おかえりー、ろーちゃん」


白く可愛い犬だと、確認したあとに
笑っていった。


「ロウだ。いいかげんに、その言い方はやめてくれまいか」


ろーちゃんと呼ばれた犬は
多分レイといた狼のロウだろう
しかし、何故か小さくなっており、チワワほどしかなかった。


「えー別にいいじゃん……ろーちゃん、小さくなってるねーなんでー?」


「どうせ、レイがこうなると思ってな。小さいほうが何かといいだろう?」


ロウは、半壊したテラスを
見渡しながらそういった。


「あはは、小さくなったほうが、レイが投げたヤツ、当たりにくいもんねー」


蓮夜は、笑いながら言った。



「しかし蓮夜、あの事で退治に来なかったのだろう?」


「んー?何のことー?」


「レイに結界を作らせるために、わざと来ないのだろう。いつも」


「なんだぁー、ローちゃん気づいてたんだー」


ロウの言葉に、驚くことなく返答する蓮夜


ロウはフッと笑い蓮夜に言う。


「オレをなめるのではない、いつまででも気づかないと思うな。蓮夜の考えなんかお見通しだ」


「あはは、やっぱしこの世界では、結界はものすごく欲しーからね『封』(ふう)を解かないでも、一人で使えるようにならなきゃレイの場合」



「しかし出来るものなのか?『封』をやったままでは、結界が使えないと聞いたが?」


「んーかなり難しいよー『封』を解かない、で結界はるなんてーでも『封』を解いたらー大変な事になっちゃうしねー」


「そうか……」



「ろーちゃん、危険な時はよろしくねー」


「しかしオレは、結界が張れんぞ? たいていの妖怪は、オレとレイで倒せるだろう、しかし、もしもの時があった時は、やはり結界が必要だ。今まで気づかなかったから何も言えなかったが、やはり蓮夜も、来たほうがいいんじゃないか?」


「あーそれは大丈夫ーレイが持っている母親の腕輪、アレ『芯』だから、
レイはただの腕輪と思っているけど」


ピクリ……とロウの眉が動いた。


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プロフィール

HN:
結城 レイ
性別:
非公開
職業:
どこぞの学生
趣味:
小物めぐり
自己紹介:
まいぺーす人間
ときに非情。ときに温和。ときに小説を放置。


好きなもの・メロンパン、小物、アンティーク、歌
嫌いなもの・大きな声(イライラします。あは☆←)
勉強、努力すること。
無事に大学にうかり家でだらだら


※ここにある記事の引用、パクリはしないでください。

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