世界の揺りかご
一次造作ぶろぐ
(7)
「ほら、もし住み場……自然がなくなってきて怒ったなら、まだ分かる。でも、そこには、人間の管理人がいて、これ以上、都市化が進まないようにと、近隣の土地や山を、全部買い取って、そこを森のバイキング?として、設けているたげだし……」
「近隣の山、全部って……どれぐらい?」
「はしからはしまで、20kだってさー」
「すごっ!! 小さい村だったら、すっぽり入るじゃん!!」
レイは驚いて、目を丸めた。
「……でも、どうしてだろうねー? 本当に」
蓮夜はイスに
体を預けると、きしんだ音がした。
ずっと
黙っていたロウが、口を挟む
「管理人がその事件を、
起こした妖怪と、何か因果関係が、あるとかはないのか?」
「それも情報屋から聞いてみたけど、かなり薄いよ、管理人さん。 自然好むし、性格も良好だし、街の人たちの評判もいいし、家族はいないから金銭問題はないだろうし、悪い影すら出てこないってさ」
ロウは「うむ……」と声を出して考え込んだ。
レイは言葉を発する
「じゃあ、もしかして狂妖(きょうよう)?」
そうレイが言ったとき
ロウの眉がピクリと動いた。
「んー……その可能性が
1番高いね……ほら――」
蓮夜は言葉を切ると、パソコンをいじり始める。
と画面が再生して、妖怪が、林の中から出てくるところで
停止を押し、妖怪を拡大した。
妖怪は、黒い影しか映っていなかったが
赤い点が2つ、たぶん瞳の部分だろう。
「あ……瞳が赤い……狂妖の可能性大、だね」
狂妖とは、人や、何かを恨み続けて
狂った妖怪をさす
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プロフィール
HN:
結城 レイ
性別:
非公開
職業:
どこぞの学生
趣味:
小物めぐり
自己紹介:
まいぺーす人間
ときに非情。ときに温和。ときに小説を放置。
好きなもの・メロンパン、小物、アンティーク、歌
嫌いなもの・大きな声(イライラします。あは☆←)
勉強、努力すること。
無事に大学にうかり家でだらだら
※ここにある記事の引用、パクリはしないでください。
ときに非情。ときに温和。ときに小説を放置。
好きなもの・メロンパン、小物、アンティーク、歌
嫌いなもの・大きな声(イライラします。あは☆←)
勉強、努力すること。
無事に大学にうかり家でだらだら
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